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晴れた日にはオートバイに乗って

バイク用エアバッグの比較

バイク用エアバッグについて

バイク用のエアバッグといえば、無限電光の hit-air がその代表だと思っていたが、ここ数年、センサーを使用したワイヤレス式のものがいくつか登場してきたため、改めて調べてみた。

なお、ホンダのゴールドウィングのように、バイク本体に(車のように)搭載されているエアバッグはここではもちろん除外する。

バイク用エアバッグの作動方式

以下の2つがある。

ワイヤー方式

hit-air に代表される方式。

https://www.hit-air.com/archives/002/201807/d1ece5286ab96350a4fdaed3444eb937.jpg

ヒットエアーエアバッグシステム | エアバッグシステム | バイク用製品 | ヒットエアー - hit-air - 着用するエアバッグ | 無限電光株式会社

エアバッグを搭載したジャケット(またはベスト)と、バイクをワイヤー(ハーネス)でつないでおく。ライダーがバイクから放り出されると、ワイヤーの先にあるピンがジャケット(またはベスト)から抜けて、エアバッグが展開する。

メリット

  • 単純な方式なので信頼性が高い。
  • 機械式なので、充電が不要。
  • 価格が安い。

デメリット

  • 乗り降りする際にいちいちワイヤーを付け外しする必要があるため煩わしい。
  • 作動するまでの時間がセンサー式よりも長い(とされている)

ワイヤレス方式(センサー方式)

近年台頭してきた、センサーにより作動する方式。転倒時や衝突時に特有な動きをセンサーが検知して、作動する。(たぶん)

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Tech Air® — Alpinestars

メリット

  • ワイヤレスなので、着用するだけで良い。(もちろん、電源は入れる必要がある)
  • 作動までの時間が早い(とされている)

デメリット

  • ワイヤー式に比べて高額。
  • バッテリーで動作するため充電する必要がある。連泊ツーリング時はバッテリー切れが心配になるかも。
  • ワイヤー式と比較して「どうなったら作動するのか」が不明瞭なので、「ちゃんと動くのかな」という不安がある。(単に、心理的・感情的な話)

販売中のバイク用エアバッグ

私が見つけられた範囲では以下のものがある。

メーカー・モデル名 作動方式 価格 備考
alpinestars Tech-Air シリーズ ワイヤレス(加速度センサー・ジャイロセンサー ¥98,890〜 メンテナンスは日本での代理店である岡田商事で行う必要がある。リチャージ:¥49,800、定期点検:¥16,500
DAINESE D-air シリーズ ワイヤレス(加速度センサー・ジャイロセンサー ¥108,900〜 ダイネーゼストアでのメンテナンスが必要。費用は不明。
In+Motion ワイヤレス(加速度センサー・ジャイロセンサー €399,00〜 ワイヤレス式にしては安く見えるが、実際にはIn+Motion社のエアバッグ用デバイスIn&Boxを組み込んだジャケットやベストを購入した上で、別途費用によるアクティベーションが必要。アクティベーションサブスクリプション(€120,00/年、または、€12,00/月)、または、買い切り(€399,00)の2通りでの方法があるが、サービス内容が微妙に異なる(サブスクリプションのほうがサービス内容としては優遇されている)。このエアバッグを採用しているメーカーとして見つけられたのは、Klim、Held、Furygan、などなどで、日本で正規販売しているウェアメーカーはおそらく存在しない、と思う。HyodのAIR-BOOSTがこの方式らしいのだがまだ開発中。
無限電光 hit-air シリーズ ワイヤー ¥34,100〜 言わずと知れた国内メーカー。他メーカーのウェアが、hit-airエアバッグを搭載しているパターンもある。