概要
スズキ ST250 E-type (2007年式)
2021年7月現在の姿
2019年5月納車当時の姿
なぜこのバイクを選んだのか
ST250の前は、ヤマハのテネレ(通称 単テネレ)に乗っていた。
660ccの単気筒、ヤマハなのに(逆輸入車ではなく)輸入車という扱いの、あまり普通の人が選ばないようなバイクだった。その証拠に、自分がテネレに乗っている間に、他のテネレを見かけたことは、たぶん一度しかない。(その単テネレのライダーが「単テネレだ〜〜〜!」みたいなことを叫びつつ手を振ってくれたので強烈に印象に残っている)
660cc単気筒というスペックから想像していたよりは振動も少なく乗り味はマイルドで、高速巡航も問題なくこなし、オフロード車の形をしているものの、私はもっぱらツアラー的な使い方をしていた。
人と被らず、見た目が特徴的だったこともあり、所有感もそれなりにあった。輸入車ということで心配していたトラブルもほぼなく、欠点を挙げれば脚付きくらいのものだろう。
あと、汚れていても気にならないという美点もあった。(洗ってやれ)
直線的なデザインで確かにカッコよかったのだが、なんというか、あまり「バイクっぽくない」という感じがしていた。なので、次は「いかにもバイク」みたいなバイクに乗ろうと思っていた。
そして、「いかにもバイク」みたいなバイクのなかからST250を選んだのは、以下の条件を満たすのがこのバイクだったためである。
- 車検がない
- 空冷単気筒である
- キックスターターが付いている
どうやって買ったか
ST250にしようと決めてから goobike を眺める日々が始まったのだが、このバイクが確か15万円かそこらの値段で売られていた。個人売買でこの価格ならわかるが、普通のショップでこの価格とはどういうことかと気になり、写真を見る限り程度も悪くなさそうで、すぐにショップに連絡した。
ショップは大阪にあったので、私の住む三重から2時間くらいかけて現車確認に行った。現車を確認して特に問題なさそう(どころか、綺麗だとすら思ったくらい)だったので契約し、タイミング悪く挟んでしまったGWをヤキモキしながら過ごした。(こんなに「早く終わってほしい」と思ったGWはない)そして、GW明けにまた、大阪まで取りに行った。
このときに限ったことではないが、新しいバイクを取りに行くときの、そして、受け取ったバイクで現地から家まで帰るときのワクワク感といったら。
買ってみてどうだったか
軽い
軽いので取り回しが楽。取り回しが楽だと、バイクを止めることに対する心理的なハードルが下がる。そうなると、ふとした瞬間にバイクを止めようという心の余裕ができる。
乗り味が心地よい
同じ単気筒でもテネレのエンジンは「振動」という感じだったが、こちらはちゃんと「鼓動」という感じがして心地よい。とはいえ250ccなので、低い回転数で鼓動感を楽しみながら走れる場面は限られるのだが、回したら回したでけっこう楽しいということにも気づいた。
遅い
遅い。これは覆しようのない事実だが、速さを求めて買ったバイクではないので問題はない。
ぶっ飛ばす車やバイクに追い抜かれても「そんなに急いでどこへゆく、ハハハ」という気持ちになるだけの、実に平和な乗り物である。
メンテナンスしやすい(構造がシンプル)
空冷単気筒で構造がシンプルなのと、前述のとおり軽いので、メンテナンスに対する心理的なハードルがやはり下がり、ちゃんとメンテナンスするようになる。
磨きがいがある
メッキパーツやタンク、マフラーなど、磨きがいがある。磨いていると「これがバイクだ」という感じがしてくる。書いていてわかったが、テネレになかったのはこれだ。メッキパーツなどなく、マフラーも樹脂のカバーに覆われ、タンクでさえも樹脂であった。
キックスタートという贅沢
バイクにおけるキックスタートというものに、思い入れというのか、異常なこだわりというか、そのような気持ちを持っている人は一定数いると思う。 私もその一人なのだが、キックスタートには、単にエンジンを始動させる以上の、心理的な効果があると思っている。
といいつつ面倒でセルスタートすることも多いのだが、周りに人がいるときには自己顕示欲がモリモリと湧き上がって、これ見よがしにキックスタートしたりする悪い癖がある。
カスタム・メンテナンス
フォークブーツの装着
ハンドル周りの交換
現状はこのような具合。VANSのグリップはやめて、KIJIMAのチョッパーグリップ ミニグリッターに。中華のウィンカースイッチは捨てて、ebayで購入しイギリスから送られてきたCEVのスイッチに。
マフラー交換
WMのキャブトンマフラー。
シート交換
CB400SSのシートを流用。
タコメーター取り付け
ネオファクトリーのタコメーター。
フロントフェンダー交換
CB400F用(ドレミコレクション製?)のフロントフェンダーを流用。
EZ Drain Valve の取り付け
エンジンオイル交換が飛躍的に簡単になるイチオシアイテム。
スプロケット交換(高速寄りに)
定番のフロントスプロケット1丁上げ。
そして、禁断の(?)リアスプロケット2丁下げ。