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晴れた日にはオートバイに乗って

キーボード発掘記:NEC SG-26800-2VC

私は10年来のリアルフォースユーザであるが、いま一番気に入って使っているキーボードはKU-3920である。

KU-3920。そう、何の変哲もないメンブレンのキーボードだ。

このキーボードを気に入っているのは、久しぶりに(もしかして初めて?)フルキーボードを使ったことにより「テンキーって便利だな」ということに気づいた(思い出した)のが遠因としてあるが、いちばんの理由はやはり「打鍵感」である。コトコトという打鍵感が何とも心地よい。ただのメンブレンなんだけどなぁ。

思えば、リアルフォースだって打ち心地の主な要素となるのはラバードームなのだから、打鍵感だけに着目すればメンブレンと大差ないはずなんだよなぁ。 それなのにリアルフォースの打ち心地が良いのは(静電容量無接点という方式のおかげではなく、)「作りがしっかりしているから」に他ならないのではないか、と。言い換えれば、「作りがしっかりしているメンブレンなら打ち心地が良い」ということになるのではないか、ということに思い至る。

そう思い至ったら、「作りがしっかりしているメンブレン」の打ち心地を試してみたいなぁ、と思うのは自然なことだと思う。

で、これを仕入れた。

NEC SG-26800-2VC

型番を示す情報がない状態で出品されていたせいか、安く買えた。(他のNECのキーボード2台(たぶんそいつらもミネベア製)と合わせた計3台で500円。送料は別だけど。)

しかし中古現状品なのでめちゃくちゃ汚かった。(汚さを示す写真はない)

一説によると「キーボードは便座よりも汚い」と言われている。

中古で便座買う人いる?多分いないと思う。なぜか?だって汚いじゃん。 でも中古のキーボードを買うってことはそれよりも汚い行為だ、ともいえるってことだ。

まぁ~洗えば大丈夫っしょ。私のキーボードに対する衛生観念はそのレベル。

で分解して洗った。

EnterとかShiftキーの端にくぼみがあるのが古さを感じさせる。(なぜこういうデザインなのかは知らない)

で、実際に打ってみる。この記事もこのキーボードで打っているが...

んん?なんだかやけにタイプミスするな...

押下圧が重いのか?キーの戻りが遅いのか? とにかく意識してしっかりゆっくりとタイプしないといけないというか、並行して使っているメカニカルのキーボードみたいに軽くサクサク打とうとすると跳ね返されるというか、タイプの速度にキーがついてこないような印象。

だけど数日使っているうちに慣れてきて、これはこれでいいのかもなぁと感じるようになってきた。 リアルフォースには遠く及ばない。メカニカルキーボードほどの爽快感もない。

同じ土俵のKU-3920と比べても、KU-3920ほどはカチッとはしていない。

だけどこれはこれで悪くない、といった印象。

(逆説的に、スライダーもない、鉄板も入っていない、本当に何の変哲もないメンブレンであるKU-3920がなぜあれほどカチッとしているのかが不思議というか異端に思えてくる)