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晴れた日にはオートバイに乗って

スマートホーム入門(エアコン編)

夏が暑いなら家も暑い

もう季節が変わってしまった感はあるが、それでもまだ暑い日が続いている。

(「夏ってこんなに暑かったっけ?」って毎年言っている気がする。)

さて、私は現在築古のマンション(RC造)の最上階という、字面を見ただけで汗が出てきそうな物件に住んでいるのだが、暑かった今年の夏の、特別暑かったある1日は、外出中にマンションの躯体が蓄熱しすぎたせいなのか、帰宅してから冷房をいくら強くしてもいっこうに部屋が冷えなかった。

私だけが家にいる状態なのであればそんな状態になっても我慢すればいいだけなのだが、子供がいるのでそのあたりの環境にはどうしても敏感になる。

暫定対処

対策として、外出時でも例えば29℃みたいな高めの温度設定で冷房をつけっぱなしにしておくことで、家が暑くなりすぎないようにする、といったこともやってみたが効果はあるものの不経済だ。

また、帰宅する時間を予想してあらかじめONタイマーをセットしておく、という方法も試したが、外出のたびに「何時間後に帰ってくる?」というのを考えるのは億劫だし、そもそも小さい子どもを連れての外出は得てして帰宅時間が読めないことから、安全側にONタイマーをセットすることになり、結局不経済となる。

本格対処

というわけで、「帰宅前に出先でエアコンをつけて家を冷やしておく」ことができるようにと、下調べを始めた。

が、こういったいわゆるスマートホーム化を実現するための「スマートリモコン」のメジャーどころである SwitchBot や Nature Remo みたいなやつはなかなか値段が張る。しかも家にはエアコンが2台あり、それらを操作するにはエアコンが設置されている部屋それぞれに1台ずつのスマートリモコンを設置しなければならない。

やりたいことに対してちょっと高すぎるかなとも思いつつ他の製品も探してみるが、スマートリモコン市場はレッドオーシャンなのか、よくわからない中華の製品で溢れかえっている。そういった得体のしれない製品は安いのはいいとして、「安いけど(安いから)不安」みたいな気持ちになってしまい結局買えない。

選定

そんな中で結局私が選んだのは Edison Smart というメーカーのマルチスマートリモコンという製品。

これを選んだ理由は以下のとおり。

  • メーカーサイトもあり、ちゃんとしていそう(主観)

  • これ自体に温度・湿度計がついている。エアコンを遠隔で操作する場合、このスマートリモコンから赤外線の信号を発するわけだが、その信号をエアコンがちゃんと受け取れたのか、ということはスマートリモコンからはわからない。温度計がついていれば、例えば遠隔で冷房をONにしたのであれば、その後の室温(の低下)を確認することで擬似的に「ちゃんと冷房が入ってるな」と判断することができる。

  • 2,000円を切る低価格

スマートリモコンが届いたら、エアコンのリモコンを学習させる。学習させるといっても、すべてのボタンを手動で1つずつ覚えさせるわけではなく(そうすることも可能)、アプリの案内に従ってメーカーを選択したあと、アプリ上に表示される疑似リモコンのボタンを何度か押していけば、自動的に適合するモデルを判別してリモコンを登録してくれる。

難なく、我が家の日立とダイキンのエアコンは登録できた。

対処結果

出先から帰宅するタイミングで、アプリを起動してエアコンをON。これで帰宅時には冷えた部屋が私達を迎えてくれるようになった。一件落着。

また、もともと想定していなかった使い方として、エアコンのスケジュール起動も便利なので使用している。

夏の朝、寝室からリビングに移動すると灼熱状態になっているので、それまではONタイマーを使用して起床前にエアコンをつけるようにしていた。ただ、それだとやはり「今から◯時間後に起きるから...」みたいな計算が毎日必要になって億劫だし、ONタイマーはだいたい1時間刻みでしかセットできないので、寝る時間によっては「6時間後だと早すぎるしかといって7時間後だと遅いし...」みたいなことが起きていた。

スケジュール起動は一度設定すれば解除するまで毎日動くし、「朝6時」のような絶対的な時刻で起動できるので前述のような悩みが発生することもない。

改善要望

当初の目的が達成できめでたしめでたしであるが、一応ここで終わらずにEdison Smartのスマートリモコンの今ひとつポイントも書いておく。

  • 周辺機器のバリエーションが乏しい。例えばSwitchBotであれば、カーテンを自動で開閉するデバイスみたいなのがあるが、Edison Smartにはそのようなものは用意されていなかったりして、全体的に組み合わせのできる周辺機器のバリエーションが少ない。

  • ダイキンのエアコンは、付属のリモコンでは0.5℃刻みで温度設定ができるが、Edison Smartのアプリからは1℃刻みの設定しかできない。まぁ、遠隔で操作するときは大雑把に温度管理できれば良い、と考えればそれほど大きな問題ではないが。

  • この製品ではなく Edison Smart のスマートプラグについての話になるが、Edison SmartのスマートプラグはSwitchBotのものとほとんど価格が変わらないのに、SwitchBot のほうには搭載されているワットメーターがEdison Smartにはなく、単純なON/OFFしかできない(それで十分って考えもあるが)