エンジンから聞こえる"カチカチカチカチ..."という音。 これが、俗にいうタペット音ではないだろうか、と思い始めると気になって仕方がなくなった。
でもまぁ、中古車といえど納車したてのバイクだし、バルブクリアランスが調整されていなくてガバガバなんてことはないと思うのだが、気になったものは仕方がない。 開けて確認してみて特に問題なければそっと閉めればいいだけだし、とりあえず見てみる分にはかまわんだろう、シックネスゲージも500円くらいで手に入るし、と考えて、クリアランスを確認してみることにした。
まずはタンクを外す。 この写真のように、外したタンクは廃タイヤのうえにでも置いておくと傷つかないし、下部に生えているコック部が接地しないので良い。 (しかし車体から外して持ち上げると、タンクが一気に巨大化したような錯覚に陥る。まぁ12Lも容量があるしね...)
さてここからはもう写真がないが、諸々のカバー・キャップ類を外して圧縮上死点を出し、いざ隙間にゲージを差し込もうとするが、これがぜんぜん思うようにいかない。
よく「ようかんを切るくらいの感触が〜」みたいな表現を目にするが、そもそもゲージがまともに隙間に入らない。 ゲージは当然ながら薄くてペラペラなので、隙間に入れようとむやみに押し付けても「くにゃ」と曲がってしまうし。
もしかして排気上死点のほうで見てしまったのだろうか、いやいや、ちゃんとバルブの動きを確認しつつ上死点を出したし... だとしたらクリアランスがなさすぎ?ゲージの使い方が下手すぎ?
などと脳内でブツブツ呟きつつ、泥沼化しそうな気がしたのでさっさと諦めてパーツを組み戻した。
時間と気力があるときに再チャレンジしたい。