住友林業からDMが届く
"MyForest BF" という新商品についての案内らしい。
その中に「360°TRIPLE断熱」という目を引くフレーズがあった。
壁の中に断熱材を入れて、更に外側に付加断熱することを”ダブル断熱”などと言ったりするので、ついに住友林業も断熱性の重要性に気づいて付加断熱をするようになったのか、と少し関心した。 ただ、”トリプル”を謳うにはもう1つの断熱要素が必要なはずで、これは「遮熱シートをちょっと大げさに言ってる感じかな」などと勘ぐりつつwebサイトを覗いてみたら、そんな生っちょろいものではなかった。
これが「360°TRIPLE断熱」だ!
要約すると、
- 断熱材を壁・天井・床に隙間なく充填
- アルゴンガス入り「Low-E複層ガラス」を採用したサッシを使用
- 断熱性能が優れる木を構造材に使用
とのこと。
...一つずつ見ていこう。
- 断熱材を壁・天井・床に隙間なく充填
- いまどき壁・天井・床に断熱材が充填されていない家があるか?
- アルゴンガス入り「Low-E複層ガラス」を採用したサッシを使用
- いまどき単板ガラスのサッシを使った家があるか?
- 断熱性能が優れる木を構造材に使用
- 日本の一戸建て住宅のほぼ9割に当てはまることだがそれでいいのか?
ということで、付加断熱はおろか、むしろいまどきどんな地方の小さな工務店でもこれを下回るような仕様の家建てませんよね?という内容で心底がっかりした。
こんな当たり前(にも満たない)のことに「360°TRIPLE断熱」なんて大層な名前をつけてアピールしちゃう住友林業さんは、消費者のことを馬鹿にしすぎ。もっと真面目に仕事したほうがいいと思う。