BenelliのIMPERIALE400ってバイクがある。
こういう古めかしい形のバイクが好きな層は一定数存在すると思うし、私も好きだ。
ただ、いわゆるネオクラシック系のバイクが「古い形のバイクを現代の技術や解釈で再構成した」といった趣なのに比べると、これらのバイクは懐古主義的というか、現代の技術をあまり積極的に使おうという姿勢が見られないことから、幾分後ろ向きな印象も受ける。
SRのように「同じ形のものをずっと作り続けているうちに、いつしかレトロなモデルとして認識されるようになった」というのは良いが、そういった歴史や脈略のない「いきなりレトロ」はちょっと興ざめしてしまうところもある。
そんな話はおいておいて、歴史ある欧州ブランドのバイクが復活したなと思ったら、ブランドを貸しているだけで生産は中国メーカー、みたいな例はこのベネリに限らず最近はよくあることと思うが、私はあんまりそういうことは好きではない。
などと思っていたら、前述のIMPERIALE400の製品ページに、
ベネリのインペリアーレ400は、時代を遡りマルケ州で生まれたブランドの壮大な歴史を利用して、夢の中でしか味わえなかったクラシックでエレガント、そして情熱的なモーターサイクルを提供します。
と、開き直りみたいな紹介の仕方がされていたので、いっそ清々しさを感じた。