準備
ST250のギアの入りが露骨に悪くなってきたのでそろそろオイル交換を、と思い近くのバイク屋を探していたのだが、自分でやることにした。
コーナンに行ったら安いオイルがさらに安くなっていたので試しに購入。ホンダG2の半値くらい。
それから南海部品でオイルフィルター周りの部品を購入。たぶんまだ交換時期ではないのだが、納車後すぐにオイルフィルターカバーからオイルが漏れていることに気づき、カバーを止める袋ナットを増し締めするだけでやり過ごしていたことを思い出した。いい機会なので交換し、適正なトルクで締め付けようと考えた。
EZ OIL DRAIN VALVE
あとはこれ。 今後のオイル交換を楽にするために、EZ OIL DRAIN VALVE というのを導入することにした。参考までにST250に適合するのはEZ-111 (M14-P1.25)
これをつけておけば、次回のオイル交換からはドレンボルトを外す代わりに、このバルブのレバーを開けばオイルを排出できる。オイルを排出したらレバーをもとに戻して新しいオイルを入れればOK。ドレンボルトを外さなくていいのでドレンボルトを舐める心配もなくなるし、ドレンボルト・ガスケットの交換も必要なくなるし、手も汚れなくなる*1。あとは、オイルを入れすぎてしまったという場合に、オイルを少しだけ抜くということもできる。
余談:麓技研 エコオイルチェンジャー
同じような商品として、麓技研のエコオイルチェンジャーというのがある。
ST250に適合するのはこのB111SXというモデルのはず。
ただ、この製品は、バルブ部分が「L字」に飛び出た形状になっている。
対して、EZ OIL DRAIN VALVE はこう。
微妙な差だが、EZ OIL DRAIN VALVE のほうが、ドレンボルト周りに必要なスペースが少ないように見えた。 ST250のオイルストレーナーの形状的に EZ OIL DRAIN VALVE のほうが相性が良さそうだったのでそちらにした。
ただ、麓技研のほうには「ボルトがバルブとは独立して締め付けられる(=バルブの方向を決めた状態で固定できる)」という良さがある。ドレンボルトのすぐ脇にエキパイが通っていたりするなどしてバルブの向きに制約がある車種では、麓技研のほうが合っていると思う。
さらに余談:stahlbus
同じような商品として、stahlbus という会社の商品も見つけた。
この製品は、 EZ OIL DRAIN VALVE や麓技研のものと異なり、オイルを排出する機構を別体にすることで、車体側に残るボルトは非常にスマートになる。
オイルを排出するときは、キャップを外して専用のパーツを差し込む。
出典: louis.de
こちらのほうがドレンバルブ自体の形はスマートなので干渉も心配しなくて良さそうだったが、youtube でこの製品についての動画を見ると「fumoto か ez oil drain valve のほうがいいよ。」みたいなコメントが散見された。たぶん、オイルを抜くときに専用の道具がいるのがマイナスポイントなのだと思う(その分、車体側につくバルブ自体がスマートになるので好みの問題という気もするが)
オイル交換
オイル交換といえば、昔乗っていたバイクのドレンボルトを舐めてしまい、バイク屋に泣きついた苦い思い出があるので内心ドキドキしながらソケットレンチをかけたが、あっけないほど簡単に緩んだ。むしろ、ちょっと緩すぎるんじゃない?と心配になるくらい。
EZ OIL DRAIN VALVE を装着したようす。
ドレンボルトが凹んだ位置にあるので念の為延長ボルト(A-111)を買っておいたが、試しにEZ-111単体で取り付けてみるとギリギリ干渉しなかったので不要だった。(ちなみにA-111で延長すると、ちょうど開閉レバーがエキパイのところに来て干渉してしまう)
こういうものは、構成パーツが少なければ少ないほどいいはずなので、これは嬉しい誤算。
嬉しくない誤算としては、このバルブを締め付けられるサイズのレンチ(レバー部分が出っ張っているのでメガネレンチやソケットレンチが使えない)を持っていなかったので、ホームセンターでモンキーレンチを買う羽目になったこと。こいつは車載工具にすることにする。
ちなみに明確な締め付けトルクの規定はなく、付属の説明書によると「手でしっかりと締めてから、レンチで1/8回転させれば十分」とのこと。
試走
一番心配なのは、果たしてバルブからオイル漏れしないのかどうか、だ。検証のために試走する。
まだ梅雨が開けていないので雨がぱらついていたが、おかげで虹を見ることができたり。
試走の目的地として定めた福王神社。
(誰もいなかった。)
50kmほどの試走になったが、特にオイルの滲みなどもなく、問題なさそうだ。
メモ:走行距離 13,711km
メモ:オイルフィルター交換時のオイル量は1,400mlとなっているが、規定量を入れてもオイルレベルがLOWERギリギリだったので、1,500ml入れている。
*1:オイルフィルターを変えるときは結局汚れるけど