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晴れた日にはオートバイに乗って

キーボード発掘記:FKB8724(Fujitsu FMV-KB321 OEM)

「ちゃんとしたメンブレン」を探すキーボード発掘記シリーズ

前回に続く第2回はFKB8724、富士通 FMV-KB321 のOEMである(らしい)

ケースを開けていないので詳細は不明だが、それなりに古いものと思われる。なんとそれの「開封」がフリマサイトに出ていたので思わず買ってしまった。しかも安かった。前回のNECのものと同じで、型番を示す情報が何もなかったせいと思われる。(メーカーとか型番で絞らずに探すとこういう出会いがあるから楽しい。)

真新しいビニールに包まれている。

裏面を見る。このキーボードには中国製とマレーシア製があるようだが、マレーシア製のほうが評判がいい模様(インターネット調べ)

端子はPS2。私のPCにはそのままでは挿せないのでUSB変換機を使う。ところで、この端子根本のぽこっとした膨らみにはもしかしてフェライトコアが入っているのか?だとしたらすごく真面目なつくりだなぁ。

使っているPS2/USB変換機はこれ。

開封品なので当然ながら綺麗だ。上に置いてあるNECのキーボードがいかに黄ばんでいるかがわかる。

ただ、見た目に高級感というか、重厚感みたいなものはない。事務機、って感じだ。言い換えればオーラがない。NECのほうがまだオーラがある。

さて、打ってみる。

サクサク、サクサク...

軽い、そして静か。

タクタイル感があまりないせいか少し物足りない気もしてしまうが、とにかく軽くてサクサク打てるという印象。引っ掛かりなども皆無。

誰かが富士通のキーボードのことを「ふわふわメンブレン」と評していたが、それもわかる気がする。

サクサク、ふわふわ、軽くて柔らかい(なんだこれ食レポか?)

NECのSG-26800-2VCの打鍵感は「最初は違和感あったがだんだんと慣れてきた」というものだったのに対して、こいつはすぐに受け入れることができた。 たぶん、自分に合っているキーボードってのは「慣れてくる」とかじゃなくて、最初から「あぁこいつは良いな」って感じるものだと思う。(これ、キーボードに限った話ではないかもしれない)

SG-26800-2VCはキーの遊びが大きく、しかも指がキーを撫でるときに「カチャカチャ」と耳につく音がするせいで、打鍵音自体はそれほどうるさくもないのに、トータルでは「やかましい」という印象だったが、それに比べるとこのキーボードはすごく静かだ。キーの遊びはあるが少ないし、キーを撫でたところで不快な音はせず、打鍵音自体も静か。

ここまでこの記事をこのキーボードで書いているが、もうなんか大好きになってきた。

恒例のKU-3920との比較になるが、KU-3920にはコトコトという「タイピングしてます!」感があって気持ちいいのだが、その気持ちよさはFKB8724にはない。だけどとにかく軽くてサクサク打てる。これはこれで気持ちいい。気持ちよさのベクトルが違う感じ。

キーボード発掘記:NEC SG-26800-2VC

私は10年来のリアルフォースユーザであるが、いま一番気に入って使っているキーボードはKU-3920である。

KU-3920。そう、何の変哲もないメンブレンのキーボードだ。

このキーボードを気に入っているのは、久しぶりに(もしかして初めて?)フルキーボードを使ったことにより「テンキーって便利だな」ということに気づいた(思い出した)のが遠因としてあるが、いちばんの理由はやはり「打鍵感」である。コトコトという打鍵感が何とも心地よい。ただのメンブレンなんだけどなぁ。

思えば、リアルフォースだって打ち心地の主な要素となるのはラバードームなのだから、打鍵感だけに着目すればメンブレンと大差ないはずなんだよなぁ。 それなのにリアルフォースの打ち心地が良いのは(静電容量無接点という方式のおかげではなく、)「作りがしっかりしているから」に他ならないのではないか、と。言い換えれば、「作りがしっかりしているメンブレンなら打ち心地が良い」ということになるのではないか、ということに思い至る。

そう思い至ったら、「作りがしっかりしているメンブレン」の打ち心地を試してみたいなぁ、と思うのは自然なことだと思う。

で、これを仕入れた。

NEC SG-26800-2VC

型番を示す情報がない状態で出品されていたせいか、安く買えた。(他のNECのキーボード2台(たぶんそいつらもミネベア製)と合わせた計3台で500円。送料は別だけど。)

しかし中古現状品なのでめちゃくちゃ汚かった。(汚さを示す写真はない)

一説によると「キーボードは便座よりも汚い」と言われている。

中古で便座買う人いる?多分いないと思う。なぜか?だって汚いじゃん。 でも中古のキーボードを買うってことはそれよりも汚い行為だ、ともいえるってことだ。

まぁ~洗えば大丈夫っしょ。私のキーボードに対する衛生観念はそのレベル。

で分解して洗った。

EnterとかShiftキーの端にくぼみがあるのが古さを感じさせる。(なぜこういうデザインなのかは知らない)

で、実際に打ってみる。この記事もこのキーボードで打っているが...

んん?なんだかやけにタイプミスするな...

押下圧が重いのか?キーの戻りが遅いのか? とにかく意識してしっかりゆっくりとタイプしないといけないというか、並行して使っているメカニカルのキーボードみたいに軽くサクサク打とうとすると跳ね返されるというか、タイプの速度にキーがついてこないような印象。

だけど数日使っているうちに慣れてきて、これはこれでいいのかもなぁと感じるようになってきた。 リアルフォースには遠く及ばない。メカニカルキーボードほどの爽快感もない。

同じ土俵のKU-3920と比べても、KU-3920ほどはカチッとはしていない。

だけどこれはこれで悪くない、といった印象。

(逆説的に、スライダーもない、鉄板も入っていない、本当に何の変哲もないメンブレンであるKU-3920がなぜあれほどカチッとしているのかが不思議というか異端に思えてくる)

販売終了したマウス(logi M590)をAliExpressで買う

【注意】この記事は、出どころが良くわからない製品を買うことを推奨するものではありません。

気に入ってずっと使っているマウスがある。 logiのM590というやつ。

ほぼ出社せず在宅勤務中心だったわが社もいつしか「週3日出社」ルールとなった。出社時には、在宅勤務で使用しているマウスやヘッドセットなどの周辺機器類を持参して会社でも使っていたのだが、出社日が少なかったときはこの運用で良かったものの、出社日が増えた今ではそれが手間に感じられるようになってきた。

そこで、会社用にも同じマウスを買おうと思ったのだが、Amazonとかで見てみるとやけに値段が上がっているな?と思ったらなんと販売終了してしまっていたようだ。

logicoolのサイト上ではすでに製品ページを見つけられなかったのでlogitech.comのページから引用

(新しいもの好きであることをを自覚している)自分でも結構意外だったのだが、「じゃあ会社用に新しいマウスを探すか」という気持ちがあまり湧いてこなかった。それだけこのマウスの使用感が気に入っているのと、会社用に違うマウスを購入したとして、自宅と会社でマウスの使用感が違ったら嫌だな... という気持ちがあったせいだと思う。(ま、キーボードの使用感は全然違うけどね)

で、私が大好きなAliExpressを眺めていたら、なんとここではM590が継続して販売されているではないか。販売終了した製品があるのはどういう仕組みなのかよくわからない(中国では販売終了していないとか?大量の流通在庫があるとか?)が、怖い物見たさ半分で注文してみた。送料含めてだいたい3,500円くらい。今使っているものはAmazonで3,000円くらいで買ったからちょっと高いが、まぁ昨今の物価高とか円安の影響だと思って。そもそも国内だと転売ヤーからしか買えないので、転売価格よりはかなり安い。

で、届いた。こんなパッケージ。この中に、緩衝材に包まれたマウス本体が入っているという超簡易な梱包。電池は入っていない。

ここにも書いたのだが、最近の(?)AliExpressは本当に配達が早い。

このマウスも、4/20に注文して4/26に届いた。「10-day delivery」みたいなサービス(実態はよくわかっていない)で発送されているから、その字面から考えると驚くような配達日数ではないのかもしれないが「注文してから3週間」みたいな感覚がある自分にとってはすごく早く感じられる。

今使っているもの(左)と並べてみる。

当然と言えば当然だが、同じだ。使用感も特に変わらない。強いて言うなら、底面の電池を入れるための蓋が若干取り外しにくいくらい。

新しいほうを会社に常設することにしよう。

生存確認

生きてました、私。じゃなくて、バイク。

10ヶ月ぶりの公道

からの6ヶ月ぶりの公道(こんなんばっかだな)

6ヶ月ぶりにバイクに乗った理由:美容院に行くため(妻が車を使いたいという状況だったため)

さすがに、前日にエンジンがかかることは確認しておいた(30回ほどキックした)のだが、当日の出発前の始動にもなかなか難儀した。

そしていちばん難儀したのが、髪を切り終わって、美容院から出発するとき。ほんとうに大げさじゃなく100回はキックしたんじゃないかって。で、雨が降ってくるというオマケつき。駐車場が店内から見えないようなレイアウトだったのが唯一の救いだった...

今回行った美容院(絶賛美容院難民中)までは家から片道15分程度なのだが、それだけの距離・時間でも楽しくなっちゃうなぁ~バイクって。やっぱり。

逆に言うと、それくらいの、飽きず・疲れないくらいがいちばん楽しくていいのかもなぁ。

トラックボールに戻ってみる~SANWA GRAVI~

数年前まではlogiのマーブルマウスを愛用していて「トラックボール一筋」って感じだったのだが、出張が多くなって出先で作業することが多くなったときにとりあえず買ったマウス(logi M590)がたいへん使いやすく、以降、マウス派になっていた。



マウス派になってからも、トラックボールの新製品情報などは不定期的にチェックしていたのだが、私をトラックボーラーに回帰させるような製品はいっこうにあらわれず、「まぁ別にずっとこのままマウスでいいな、困ってないし」と思っていた矢先に見つけたのがこれ。

SANWA(サンワサプライ)のGRAVI。往年の名機、Microsoftトラックボールエクスプローラーをコピーしたようなその形。

(もう10年以上も前、少しの間だけ使っていたトラックボールエクスプローラー。)

しかしどうして、トラックボールの新作ってひっそりと発売されるのかね?私のアンテナが低いだけ?そしてひっそりと消えていく。

さて、このモデルは買おうかどうか一ヶ月くらい悩んでいた。だってマウスで困っていなかったからな。でも結局買っちゃった。こいつなら私をトラックボーラーに回帰させられるんじゃないか?みたいな期待を抱いて。

で、使い続けてまだ数日なのだが、マウスに慣れすぎているのかやっぱりカーソルの操作には違和感がある。この機種、というよりは、トラックボール全般の悩み(弱み)とも言えるかもしれないが、細かい動きはやっぱりマウスに軍配が上がると思う。こいつばかりはもう少し(我慢して)使ってみて慣れるかどうかを検証する。

ただ、どうにも我慢できないのは、親指で左クリックに加えて右クリックもするデザインになっていること。例えばマウスで、左クリックに加えて右クリックも人差し指でやろうとしたらダルくない?それと同じ感覚である。右クリックするのに、いちいち親指のポジションを変えないといけないのはけっこうストレスを感じる。しかもホイールを跨ぐために親指を持ち上げないといけないのが余計ストレスを助長する。

あとは、自分でもちょっと不思議なのだが、右クリックしたいときに薬指で「戻る」ボタンを押してしまうことが多発した。マウスで右クリックするときは中指なので薬指の出番は今までもなかったのだが、「右クリックは人差し指よりも外側の指でやるもの」という意識があるのか、とにかく誤操作してしまう。

なのでいっそのこと、右クリックと戻るボタンは入れ替えることにした。使ったのはこの X-Mouse Button Control というソフト。

https://www.highrez.co.uk/downloads/XMouseButtonControl.htmwww.highrez.co.uk

「Right Button」 を「Click Button 4」に、「Mouse Button 4」を「Right Click」にするだけ。

これで個人的にはかなり使いやすくなった。

追記

サンワさん純正のキー割り当て変更ソフトがあるのを後から知った。SANWA Trackball Soft-X というやつ。こっちを使ったほうがいいな。

www.sanwa.co.jp

これでOK

さらに追記

使用中に、明らかに「ゴリゴリ」とした感触でボールの滑りが悪くなるときがあった。この機種は不良個体の確率が高いという前評判を知っていたので、サンワさんに連絡して交換品を送ってもらったところ、交換品では明らかにボールの転がりが軽い、気がする(プラシーボ効果かもしれないのでしばらく様子を見る。)

同じトラックボールを使っている人も、「なんか変だな?」と思ったら不良個体であることを疑ってみてもいいかもしれない。

HYODが考える"デザイン"

HYODのメルマガにこんなことが書いてあったが

デザインについてこんな考え方でいいの?Apple 信者が読んだらブチ切れそう(または鼻で笑われそう)だな。

designの最も適切な対訳は「設計」だと私は考えている*1が、仮にそれを上の文に当てはめると、「設計って、たとえ意味がなくたって効果があれば成功。」ってことになる。無意味な設計ってあり得るか?無意味に見えるが実は意味(効果)がある設計、ならわかるが。

などと、私自身がApple信者みたいなことをあえて言ってみたが、わかってる、わかってます。この文章における(というよりは日常的に使用される日本語としての)デザインって「意匠」って意味だよね。だからそれを「設計」に置き換えても意味が通じないことはわかってますよ。

まぁでも、その意味で考えてもこの文章はちょっと「軽すぎ」やしないか。「意味ありげな模様を適当に散らばしとくとそれっぽいデザインになる」と言っているように私には読めるが... 今後HYODの「デザイン」を見ても「意味ありげな模様を適当に散らばしたんだな~」という印象を持ってしまいそうだ。

*1:もちろん文脈よってはその限りではない