悩みに悩んで選んだハンドルバーについては前回書いた。
さて、せっかくハンドルバーを変えるのだから、配線もハンドルバー内を通して、ハンドル周りをすっきりさせようじゃないか。
届いたハンドルバーをバイクに仮付けして、穴をあけるべき場所に見当をつける。 そして、ポンチを一発ずつ打っておく。
ボール盤でもあればいいのだが、一般家庭にそのようなものはない。
私のドリルは天を突くドリルだ数年前にホームセンターのワゴンセールで買った軟弱なドリルだ。
こいつでドリドリと穴を開けていくわけだが、8mmが限界だった。 手持ちのビットの径の最大が8mmだからという理由もあるが、仮にもっと大きなビットを持っていたとしても、この電動ドリルでは力不足で歯が立たなかっただろう。
そんなわけで、22.2mm径のハンドルバーに開く8mm径の穴というのはこのような具合である。
うーん、細い。
果たしてこれで、スイッチボックスから生える配線すべてを飲み込めるのだろうか。 気休めレベルではあるが、配線保護のため切り口はヤスリで均しておく。
ところで、野暮ったい純正スイッチボックスの代わりに、少しでもスリムそうなスイッチをアマゾンで買っておいた。
パッと見で伝わるクォリティからわかる通り、イタリアの有名ブランドdominoのスイッチではもちろんない。商品の説明写真にはいっさいそのようなロゴは写っていなかったので、不意打ちを食らった気分だった。
恥ずかしいので剥がそうと思ったが、これ、放っておいても自然に消えそうだな。
気を取り直して、この中華スイッチの配線をハンドルバー内に通す。
しかしこの中華スイッチ、配線だけは無駄に太い。ただでさえハンドルバーに開けた穴は小さいのに。
一度にすべての配線を通すのは難しそうだったので、穴を通しやすいように、配線の先端を少しずつずらして束ねた。 この状態でスイッチ側の穴から配線を挿し込み、ハンドル付け根側の穴からそれを拾い上げて、引っ張って、案外あっけなく配線通しは完了した。
今回のハンドルバー交換の裏テーマとして、「車体側の配線には手を入れない」というものがある。 そのため、車体側のカプラーはそのままにし、電装品側のカプラーから端子を引っこ抜いて、代わりに中華スイッチの配線の先に取り付けた端子を挿し込む。
こういうとき、端子をばら売りしてくれるお店は、DIYerの強い味方である。私は以下の店で購入した。
中華スイッチの配線をハンドルバーに通し、純正カプラーと接続した図。
向かって右側の配線は、フロントブレーキスイッチの配線である。(余談:どこかのブログで、ハンドル周りの配線を少しでも無くしたいがために「フロントブレーキをかけるときはだいたいリアブレーキも使うから、フロントブレーキスイッチの配線は取っ払う」みたいな事例を見たことがあるが、いかがなものかと思う。)
これでハンドルバー+配線が完成したので、次はバイクに取り付けていく。