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晴れた日にはオートバイに乗って

グロムと行く2015夏のツーリング(中編, 3〜4日目)

グロムと行く夏のツーリング、3,4日目の記録。

おさらい

概要編はこちら。

装備編はこちら。

3日目

  • 8/12(水)
  • 活動時間 04:43:30-22:04:33 (twitter調べ)

走行ルート

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起床

前日にシュラフを購入したのは大正解で、快眠することができた。夜中に雨が降っていたが、朝には止み、晴れ間が差していた。

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直江津港

キャンプ道具をバイクに積み込んで山を下り、佐渡島へ渡るフェリーが出る直江津港まで走る。 学生時代に一度、道を何度も間違えてフェリーの出港時刻ぎりぎりにターミナルへ到着した苦い経験から、フェリーターミナルには早めに着くようにしているが、この日ターミナルへ着いたのはフェリー出港の2時間前で、さすがに早すぎた。

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フェリーについては、出港時刻と予約状況を気にするだけで、船自体がどういうものなのかを事前に調べていなかった。そのため、自分が乗る船が、今年の4月に就航したばかりのものだということを、ターミナルで初めて知った。

私の古いツーリングマップルに載っているのは当然古いフェリーの情報で、そこには直江津-小木間の所要時間は2時間30分と書いてあったが、この双胴船「あかね」はそれより1時間も短い時間で佐渡島に到着した。全席指定席で、船内でコーヒーを飲みながらの優雅な航路であった。

佐渡ヶ島、上陸

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はじめて訪れた佐渡島。 海と山が近く、その間の限られた平地で人々が暮らす光景は、まるで日本列島をギュッと圧縮した姿のよう。

北海道の内陸部という、海とは縁がなく、平地もそのほとんどが牧草畑であるような地域で生まれ育った自分にとって、棚田と、その先に海が広がる佐渡島の眺めは圧巻で、少し進んでは止まって写真を撮ることの繰り返しだった。(気になった脇道に入っていくことも多かった。これは、グロムのような軽くて小回りの効くバイクだからできることであって、例えばこれがテネレだったら、きっと同じようなことはできなかったろうと思う。)

昼飯の下調べをしていなかったので、いいタイミングで見つけた民宿に立ち寄る。

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おおよそ考えられる限りの魚介類が盛られた刺身定食(特上) 2,680円

このツーリングは、宿泊はキャンプ場なので一泊たかだか数百円だし、グロムもリッター60km走る経済的な乗り物なので燃料代も気にしなくていいことから、とにかく「食べ物だけは我慢しない」という密かな方針を持っていた。

泊地へ

海沿いの道から山道へ入って島の反対側まで出て、この日の泊地、松ヶ崎ヒストリーパークへ到着。海のすぐ近くの公園で、その中の芝生スペースにテントを張ることができる。

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予想以上にテントが張ってあり場所がなかったため、夜騒がしくなることが懸念された(そして、そのとおりになった)が、炊事場横のスペースにテントを張ることにした。 その後、風呂を求めてサンライズ城が浜へ。大人400円。

ツーリング初日から、訳あって禁酒していたが、この日から解禁してビールを口にしたところ猛烈な眠気に襲われて、そのまま就寝。

4日目

  • 8/12(水)
  • 活動時間 04:50:44-20:31:25 (twitter調べ)

走行ルート

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起床

目が覚めるとテントを打つ雨の音。

天気予報を見ても、どうやら天気は一日中良くないようで、丸一日佐渡島を走ることができるのはこの日だけだったこともあり、少し気落ちしながら撤収し、出発の準備をした。

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出発

この日は、姫崎を経由して両津のあたりから内陸へ入り、大佐渡スカイラインを通って外海府の方へ抜け、そのまま二ツ亀まで北上するルートを予定していた。 大佐渡スカイラインは結構な登り坂で、グロムだと、2速まで落とさないと満足に登って行くことができなかった。走っているうちに雨は止んだが、大佐渡スカイラインは標高が高いこともあって寒く、雨具は着たままにすることにした。

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このスカイラインの登り降りで、ようやく、山道でのグロムの乗り方みたいなものがわかった気がした。 スカイラインを下って外海府側まで出る。

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途中、尖閣湾揚島遊園にも立ち寄ったが、特に遊覧船に乗ることもなく先へ進む。

海沿いの道を北上する途中で、石名天然杉という看板を見つけたので、看板にしたがって山道を登る。着いてみると、ちょっとしたハイキングコースになっているようで、そこにあった案内によると、コースをすべて周ると徒歩で1時間程度、とのこと。時間には余裕があったので、歩いて周ってみることにした。

せっかくなので、とカメラを持っていったのはいいが、このツーリングへ唯一持ってきた21mmのレンズでは、大きな杉をフレームに収めるには無理があった。ツーリングの際、持っていくレンズについてはいつも迷う。どのようなレンズが最適であるかは、そのツーリングが”なにを目的としたツーリングであるか”に依るはずで、おそらくこのツーリングに最適だったのは、例えば18-135WRのような、1本でなんでもできるレンズだったのだろうと思う。

大野亀、そして泊地へ

山を降りて、再び海沿いの道を北上する。そして、佐渡島で最も見たいと思った場所の一つであった大野亀に到着する。

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その近くのロッジで、遅めの昼食を摂る。

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そこから少し進んだ二ツ亀のキャンプ場がこの日の泊地。

一番眺めが良さそうであろう場所は、先客に取られてしまっていたので、目の前に鎮座する二ツ亀ができるだけ良く眺められる場所を探して、テントを張る。 一息付いているうちにいい時間になってきたので、この日の夕食をどうしようかと考え始めた。そしてそれは、佐渡島の最北端という、飲食店もスーパーもないような場所に着いてから考えるには、少し遅すぎる内容だった。

そうしているうちに今度は雨が降ってきて、一番近い飲食店まで走る、という気も削がれ、仕方なく近くの二ツ亀ビューホテルへ向かい、ひとまず風呂にはいることにした。 風呂を出て、ホテルの売店でビールやらつまみやらを買い込み、この日の夕食代わりにすることにした。

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あまりに貧乏臭すぎるが、戒めのために記録として残しておくことにする。辺鄙な場所に向かうなら、相応の準備をしておかないとならないという当たり前のことが、ツーリングの途中だとすっぽりと抜け落ちたりする。

余談

大野亀までの道で「そういえばiPhoneのパノラマ撮影って、別に縦方向に使ってもいいんだよな」とふと思いつき、撮ってみた写真。

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普通に撮影した写真よりも、臨場感があると思う。

臨場感を感じるのは、自分がその景色を見ていたときに、どんな道を歩いていて、どんな場所に立っていたのか、ということがわかるからだと思う。

注)この記事は旧ブログから転載し加筆したもの [初稿: 2015-09-25]